オリーブオイルの酸化

オリーブオイルは他の植物油より酸化しにくいと言われていますが、保存方法が悪いと酸化します。どうしたら酸化するのか、どれくらいで酸化するのかを実験してみました。ご家庭の保存方法の参考にしてください。

オリーブオイルを常温で、3か所(遮光した箱の中・蛍光灯下・日が当たる窓際)に置いて2か月後、6か月後の様子をみました。

3種類とも同じ状態です。

2か月後の一番右(窓際)は、色もにおいも大きく変化しました。

6か月後は、一番右(窓際)・真ん中(蛍光灯下)は色が薄くなり、強いにおいがありました。

結 果

オリーブオイルは、紫外線や蛍光灯などの光により酸化することがわかりました。当初、酸化したら色が濃くなるかと予想していましたが、逆に薄くなることが分かりました。お客様から、「オリーブオイルが黄色い」というお電話を頂く事がありますが、黄色は正常な色で、物によっては濃く見えたり薄く見えたりする自然な色だということです。

また、においに関しては酸化すると、強いにおいを感じます。においが気になった場合は、ご使用を控えていただけたらと思います。半年間、光があたらない遮光した状態では、色もにおいも変化はありませんでした。化粧品としてご使用の際も、日の当たる窓際には置かない、洗面台等に置く際は棚に収納するか、出したままの場合は電気をこまめに消すなどの対策が良いかと思います。

*番外編:今回入れ物をプラスチックの容器で行いました。経過するたびに容器の外側がベトベトすることに気が付きました。実はオイルは、柔らかめのプラスチックと相性が悪いのです。PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等とは相性が特に悪く、硬めのPET(ポリエチレンテレフタレート)は大丈夫だそうです。他のオイルでも同様のことが言えますので、詰め換えの際はご注意ください。